そう言えば、爺さんは余り好きじゃなかったな、鬼灯
まぁ、死者への道標になるっていうのは
あの人には受け入れがたい話だっただろうし
仕方ないのかもしれないけどな……

ま、今年は父さんも母さんも、爺さんも迷わず還って来てくれるといい
美夜の事、報告したいからな

だから、上物の鬼灯を買いに


7月8日21時30分時点のプレイングは続きから。
文字数は300文字丁度。

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夕暮れ時にふらりと
今、ちょうど空を彩っている夏の夕陽のような
鮮やかに色付いた実を眺めつつ、鉢植えの鬼灯探し
出来ればあまり大きくない、手頃なサイズが良いんだけど……

流石にこれだけ店があると迷うな

お店の店員の話を聞いたり、色々見せて貰ったりしながらのんびりと
市の雰囲気や空気を味わう

爺さんと両親の年回忌の法要、どっちも来年だけど……
死者の魂に来年まで還って来るなとは言えないし

今年もちゃんと……迷わずに還って来い、と

色々見て回った後、気に入った深く色付いた鬼灯の鉢植えを購入
今年の盆も盆棚に鬼灯を飾れることに安堵しつつ

屋台で飛び切りのお土産を見繕って
誰よりも大切で愛おしい恋人の待つ我が家へ帰ろう



種類：学園シナリオ
難度：簡単
ＭＳ：一縷野望